コラム

IT業界界隈に出没して見聞きしたこと、気がついたこと、考えたことを綴っていきます。

「電子政府」なのに書類添付が必要な行政手続きが48億件もあるって知ってましたか(1)

2018年5月に書いた記事の再掲です ネット処理は手続き全体の13%、総件数の6割 内閣官房IT総合戦略室と総務省が「行政手続等の棚卸結果」を公表したのは2018年3月末だった。かなり前のことなので、我ながら「遅きに失した」の感は否めない。また、調…

誰が考えたってコロナショックで受託系ITサービス業は壊滅的打撃 時間の問題だが再生のチャンスも

デイリースポーツ 序ノ口、煌-艶郷戦から無観客の春場所が始まる 新型コロナウイルスの拡散が止まらない。3月9日、政府の専門家会議は「なんとか持ちこたえている」と発表したが、判明している感染者数はあくまでも保健所がPCR検査を許可した限りの話だ…

【ビジネスジャーナル】官僚に行政文書改ざんを「できなく」させる「日本列島イントラネット化」構想

2018年4月25日付「ビジネスジャーナル」掲載の記事です 「働き方改革」に関連する厚生労働省のデータ偽造(捏造)が発覚したのは2018年の2月だった。続いて3月には森友学園への国有地払い下げに関する決裁文書の改ざんで、当時財務省理財局長だ…

大手企業はデジタル化に前向きだがデータ活用は…… 「企業IT動向調査2020」速報値から見えてくるもの

「SAP、S/4HANAへの移行期限を2年延長し2027年末に、顧客の要望を受けて決定」(https://it.impressbm.co.jp/articles/-/19249)の記事が出て、エンタープライズIT界隈には「やれやれ」感が漂い始めた。しかし《2025年の崖》に執行猶予がつき、加えて新型…

経産省が「2025年の崖」対策の第2弾 「DX銘柄」と「デジタルガバナンス・コード」を読み解く(下)

1回目の会合は検討テーマの羅列で終わる デジタルガバナンス検討会初回の様子を描写すると、攻めのIT経営銘柄選定委員会で委員長を務める伊藤邦雄氏(一橋大学大学院 経営管理研究科 特任教授)が座長として中央に座り、経産省側は商務情報政策局 局長の西…

経産省が「2025年の崖」対策の第2弾 「DX銘柄」と「デジタルガバナンス・コード」を読み解く(上)

「崖」まであと5年、“本気”を出した同省の方針・施策を、ITリーダーはどうとらえるか 1年半前、「2025年の崖」という警告とその対策方針を示して、課題・問題は多々あれども日本企業が向かわねばならない道としてデジタルトランスフォーメーション(DX)を促…

「新型ウイルスはアンダーコントロール」という幻想 ごはん論法が日本を滅ぼす

2月18日にマイブログに掲載していた記事ですが。 記者会見する加藤勝信厚生労働大臣(厚労省のホームページから) クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」乗客の下船が始まり、国内での感染者が100人を超えた。新型コロナウイルスで初の死者に次ぐ節目だ…

「JISAのトンチンカンを止めるのは誰か」を考えるのもバカバカしいという話

なにせこの団体が発足する前夜、その「現場」に立ち会っていたものですから。ITに軸足を置いている取材・報道仲間からは、冗談半分に「最後まで見届けるのがアンタのミッション」のようにからかわれることもあります。 ソフトウェア産業振興協会(ソフト協…

情報サービス産業白書2019「ITエンジニアの働き方改革」アンケートの欺瞞

情報サービス産業協会(JISA)が7月1日付で刊行した『情報サービス産業白書2019』(発行所:(株)インプレス)は、「ITエンジニアの働き方改革」と題し、会員企業の従業員個人へのアンケートで《ワクワクする働き方》を調べている。ここしばら…

練馬殺人事件の深層 要因は引きこもり/8050問題だけなのか〜乖離するサイバーとフィジカル〜

立て続けに、川崎市登戸と東京・練馬で無職の中高年者が絡む衝撃的な事件が発生した。「引きこもり」と「8050問題」をセットにした論議が喧しいが、練馬事件のもう一つの側面は〈サイバーとフィジカル〉、つまりサイバーの世界に生きている息子、フィジカル…

岩島「親子プログラミング教室」で考えたこと 実社会に等式で結ぶ「正解」はないんだよね

4月2日午後2時から、群馬県東吾妻町岩島の東吾妻町地域振興センターで、「親子プログラミング教室」が開かれた。来年4月から小学校で「プログラミング教育」が必修になるとあって、父兄や教員も関心を寄せている。講師・高橋正視氏が作った「数消しゲー…

デジタルと印鑑・印章は共存できるか 「QRコードのハンコ」で考えたこと

「自治体DX推進会議」が開かれたのは今年1月18日。話というのは、そのエンディングで示された「自治体DX行動プラン」ではなく、QRコードを使った角印と、行政手続きからハンコをなくすことについてである。実際に作ってみて思ったのは、QRコード…

もうハンコは必要なくなる? 霞が関「デジタル化改革」の現実味

久しぶりに寄稿しました。ネットの世界で本人確認の手段は、IDとパスワードが一般的。空港や銀行、コンビニなどでは生体認証も利用され、エンボス/磁気/ICカードがあと10年もしたら終焉を迎えるなかで、いつまで行政手続きにハンコが残るのでしょう。 ハン…

IIJがクラウド型管理ツールを無償にする理由 「ねらいはIoTの裾野拡大」と言うが

年が明けて発表者と再会したのも何かの縁 1か月も経って「遅れ馳せながら」の記事を書くのは、年が明けた1月18日、同社MVNO事業部のプレス向け新年会に顔を出した。その会場で、12月14日の勉強会でレクチャーをした猪俣亮氏(ネットワーク本部IoT基盤開発…

地域・市民目線の共創教育 清瀬第三小学校サタデースクールに行ってきた

1月19日、筆者が自宅を出たときには明けの明星が輝いていた。話せば長い話になるので経緯は割愛するとして、目が不自由な高橋正視氏と江戸川橋駅(有楽町線)で落ち合ったのは7時半ごろ。有楽町線〜西武線で清瀬駅を降りると、清瀬第三小PTA会長・柿添信作…

スタートした「ビットバレー第2章」 東京・渋谷が目指すITフロンティアを実現するには

【月刊THEMIS2018年11月号】に寄稿した記事です。たまたま発刊日が渋谷ハロウィン騒動と、年末にGMOインターネットの350億円特損計上の公表が重なってしまいました。 THEMISさんから転載の了解をいただけたので。 THEMISのURLはこちら➡︎ http://www.e-themis…

「国は法定半分以下の1.24%」は論外だがAI/RPA時代に障害者雇用は維持できるか

改まらない消極姿勢は批判必至 今年6月1日現在の国の機関における障害者雇用率は1.24%で、法定2.5%の半分以下だったことが分かった。昨年6月の時点では1.17%だったから、0.05%の微増にとどまっている。また47都道府県は2.44%、1,724市区町村は2.38%で…

ひょんなことで「メガ・プラットフォーマー恐るべし」を知る

Webサイトにログインするとき、「私はロボットではありません」が表示され、その左側にチェックを入れると、「○○のタイルをすべて選択してください」と表示されることがある。グーグルが提供している「reCAPTCHA(リキャプチャ)」と呼ばれる認…

【現代ビジネス】外国人労働者を頼り、低賃金・低成長に陥った「IT下請け」の誤算 日本人がベトナムの労働者と競う時代

日本のIT「周回遅れ」の根源は何か? 安倍政権が、今臨時国会で出入国管理法(入管法)の改定案成立を急いでいる。 この改定案では、「相当程度の知識または経験」を有することが条件となる「特定技能1号」(在留期限は通算5年)と、「熟練した技能」が必要…

【日産自動車】12年がかりで追求したグローバルIT戦略が生むビジネス価値

2016年12月、IT Leadears に掲載したインタビュー記事です。 話題なので。 日産自動車が2兆円もの負債を抱え経営危機に陥ったのは1998年。そのとき構築されたルノー=日産アライアンスが世界で販売した台数は、直近の2015年1~12月に853万台。まさに「V字」…

確定申告の奇妙な案内に思う…国税庁はマイナンバーカードを見限ったか IDとパスワードでOKになるらしい

記事が載りました。 マイナンバーカードとの「決別宣言」? つい先日、税務署からわが家に封書が届いた。開封すると、中に入っていたのは、 〈国税庁ホームページ「確定申告等作成コーナー」で確定申告書を作成されている皆様へ 税務署でIDとパスワードを取得…

「小学校のプログラミング教育」が変なことにならないように

「2020年」と聞いて、すぐ思い浮かぶのは東京オリパラ(オリンピック・パラリンピック)だろうか。エンブレムに始まって、国立競技場、贈賄疑惑、予算規模、ボート会場、築地市場、ボランティアのユニフォーム……とあれだけ話題になったので、記憶に残ってい…

【現代ビジネス】「サマータイム? 2000年問題のときと同じでしょ」は大間違い あの頃みたいな、のどかな時代じゃない

「熱」は冷めつつあるが… 自民党総裁選の陰で、2019年からのサマータイム(夏時間)導入の検討が進んでいる。東京オリンピック/パラリンピック(オリパラ)の省エネと暑さ対策を目的に、2019・2020年の2年に限って、6月から8月末までの3か月間、時計の針を2…

経産省「DXレポート」のねらい 《2025年の崖》問題で受託型ITベンダーは再生できるか

9月7日午後3時から、経産省本館7階会議室でIT記者会向けブリーフィングが行われた 9月7日、経済産業省が「DXレポート~ITシステム《2025年の崖》の克服とDXの本格的な展開~」を発表した。今年5月から8月まで、計4回開催した「デジタルトランスフーメー…

理数系人材をIT領域に誘導するには何が必要か 経産・文科省が8日に第1回意見交換会

経済産業省と文部科学省が理数系人材を先端IT分野の研究開発に誘導する方策を検討する。8月8日に第1会会合が開かれる「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会」を通じて、教育機関における理数系教育の実情や産業界が希望する人材像とのギャップ、産…

経産省、産業のDX加速に向けレガシー度の見える化と準備金制度など検討へ

経済産業省のIT政策は、昨年6月の組織再編を契機に、第4次産業革命に向けて舵を切ったと言われる。IoT投資税制や特区型サンドボックス制度(自動運転やドローンなどの実用化実験について特定地区で規制を緩和する制度)などがスタートしているが、産業のデ…

エンジニアが殺到!経産省が極秘にはじめた「電子政府計画」の本気度

経済産業省が、情報産業を所管する商務情報政策局情報プロジェクト室に、新たな部署を設置するという情報をキャッチした。その名も「デジタル・トランスフォーメーションオフィス(以下DXオフィス)」。 英語での表記は「Digital Transformation」だから「DT…

官僚に行政文書改ざんを「できなく」させる「日本列島イントラネット化」構想

biz-journal.jp

「年金入力ミス」の責任を業者に押し付け…政府機関のやり口を告発! まるで恫喝まがいの実態も

gendai.ismedia.jp dot.asahi.com

財務省は「森友文書」の真相が一発で分かる方法をなぜ使わないのか

みんな「紙の書類」ばかり見ているが… 財務省が国有地を森友学園に払い下げた際の決裁文書を改ざんするという、あるまじき事件が発覚した。 裏事情や政局への影響は新聞や専門家、テレビのワイドショーに任せるとして、官公庁の情報システムのアレコレを取材…

アクセスカウンター