安倍「国葬」儀と反社カルト教団問題 権力集団の傲慢が……

「経済記者シニアの会」 に載せたコメントです

400字以内という条件だったので、贅肉を削ぎ飾りを外した文章になっています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 政治・経済のストライクゾーンにいなかったせいか、全体の傾向や流れに目が向いてしまいます。最近の動きで目につくのは「分断」の閉塞が生んだ権力集団の傲慢です。
 価値観が同じ人たちの中では、異論があっても大同小異。一致団結の高揚感で類が友を呼び、おこぼれ目的の似非同志が入り乱れて利害得失を共有するようになると、閉塞する小宇宙の結束は強くなります。
 万人に平等たるべき最高権力者が、ヤメろコールを上げる群衆を「こんな人たち」と突き放してから丸5年、権力集団は謙虚な方向に舵を切ることがありませんでした。相次いで露見している東京五輪汚職、政治と反社組織の癒着といった疑惑は、それが発する汚臭にほかなりません。
 その元を絶たないまま、「弔問外交」という後付けの詭弁を押し通す。分断と傲慢の末、自縄自縛に陥っている証左です。それこそが「ガラパゴス日本」の姿だということに、わたしたちは気がつかなければなりません。