マイナンバーカード体験レポート〜その3・カード交付編〜 窓口はガラガラ、今がチャンス……かな?

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 鉄は熱いうちに打て、ではないけれど、交付通知書が届いた翌日(2月6日)に受け取りに行くつもりだったのですが、今季いちばんの冷え込みとか。

 ーー無理することはないよね。

 と新型コロナウイルスを言い訳に、それでも忘れないうちにと本日(2月7日)、市役所に出向きました。当初は自宅から市役所まで、1時間強を歩くつもりのところ、「寒いし……」を理由に結局は電車。

 市役所に入ると、ロビーにいた案内係の女性が青い封筒を見ただけで「マイナンバーですね?」と窓口を案内してくれます。銀行と同じように、受付機から出てきた順番待ちカードを持ってベンチに座る間もなく、「どうぞ」の案内。

 窓口は3つあるのですが、先客で埋まっていたのは1つだけ。私が2つ目の窓口というわけです。20〜30分ぐらいは待つつもりできたので、あまりの呆気なささに、マイナンバーカードを申請する人がいかに少ないかを実感しました。カードの交付が始まった当初は予約制だったはずなのですが。

 申請するなら今がチャンスですよ。

 パスワードのアルファベットはなぜか大文字

  係の人はカード交付と引き換えに、運転免許証、パスポートなどで当人でることを確認し、番号通知書を回収することになっています(通知書を紛失していてもカードは交付されます)。

 簡易書留郵便、カード交付申請書にハンコが必要だったので、交付に際しても必要になるかもしれない、と思ったので、ハンコを持って行きました。しかし当然ながら、運転免許証で本人確認ができているので、今回は押印は不要でした。

 まず4けたの暗証番号を設定します。

 ①利用者証明用電子証明書のための暗証番号

 ②住民基本台帳用の暗証番号

 ③券面事項入力補助用の暗証番号

 ーーの3種です。

 3種とも同じ番号でもいいし、ぜんぶ別々でも構いません。私はぜんぶ別々に設定しました。

 それが終わると「署名用電子証明書暗証番号」の設定です。書類上は「暗証番号」ですが、算用数字とアルファベットの組み合わせ6文字以上16文字以下ですから、つまりパスワードと言ったほうが分かりが早いでしょう。

Webサイトへのログインなどで使用するパスワードは、算用数字+アルファベット小文字というケースが多いので、「えっ、大文字なんだ」が正直なところ。タッチパネル(富士通製のウインドウズ・タブレット)の反応が悪くて2度か3度、再入力したのはともかく、入力用のソフト・キーボードがQWERTYじゃなく、ABC順だったので、いや戸惑ったというか指先が迷います。

「なんで普通のキーボード並びじゃないんですかね?」

「なんででしょうねぇ」

大勢の人から指摘されている、とのこと。

「お年寄りの方向けかもしれません」 

ということで、待ち時間

もなく、ゲットまで要した時間は約10分でした。

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天井の蛍光灯が映り込んでしまった

 7割の住人が持つにはあと16年8か月

 暗証番号とパスワードを設定しながらの会話で分かったのは、鎌倉市の場合、マイナンバーの交付は1日平均30人ほど、申請や更新、変更など諸手続きに来るひとは60人〜100人ほどとのこと。

 鎌倉市の人口は17万2254人(2019年1月1日現在)。

 このうち7割がマイナンバーカードを取得するとして、すでに取得している人は全住民の12%・2万2000人(全国平均よりかなり低い)なので、あと10万人が申請することになる。1日30枚ということは3333.3日。

 お役所の稼動日数を1年200日とすると……。

 あと16年8か月もかかるのか。

 ええっ?!

 にしても、個人番号法で「絶対秘匿すべき」とされている特定個人情報は個人番号(これがいわゆるマイナンバー)のほか、氏名、住所・性別・生年月日です。マイナンバーカードにはそれがぜんぶ記載されているんですね。それで最初は、「カードは誰にも見せちゃいけない」「引き出しの奥にしまっておくように」だったのです。

 本日交付されたカードも、一部に目隠しが入った透明な袋(ケースというほど立派なもんじゃない)に入れて渡されました。そのとき思ったのは、

 ーーそもそものコンセプトが間違ってるよね。

 でした。

 顔写真は仕方がないとして、その他の情報はICチップに記録しておけばいいだけじゃん。

 

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