「バリーくん」に会ってきた 自分たちが欲しいと思ったアプリを自分で作るITエンジニアの実像

バリーくんに会ってきた。システム障害に対応するエンジニアが開発したアプリ「Barry」のマスコット・キャラクターだ。インターネットイニシアティブ(IIJ)の基盤エンジニアリング本部でシステム障害に対応しているエンジニアが、「自分たちがほし…

「JISAのトンチンカンを止めるのは誰か」を考えるのもバカバカしいという話

なにせこの団体が発足する前夜、その「現場」に立ち会っていたものですから。ITに軸足を置いている取材・報道仲間からは、冗談半分に「最後まで見届けるのがアンタのミッション」のようにからかわれることもあります。 ソフトウェア産業振興協会(ソフト協…

情報サービス産業白書2019「ITエンジニアの働き方改革」アンケートの欺瞞

情報サービス産業協会(JISA)が7月1日付で刊行した『情報サービス産業白書2019』(発行所:(株)インプレス)は、「ITエンジニアの働き方改革」と題し、会員企業の従業員個人へのアンケートで《ワクワクする働き方》を調べている。ここしばら…

「IT予算の8割がシステム維持管理」が依然続き、沈みゆく日本のITユーザー/IT業界

6月6日付で「IT Leaders」に掲載した記事を再掲します。 https://it.impressbm.co.jp/articles/-/18036 「旧来システムを清算しない」ユーザー企業と「開発業から保守業に変ずる」ソフトウェア会社──“日本沈没”の危機を直視する 「既存維持8割:新規開発2…

練馬殺人事件の深層 要因は引きこもり/8050問題だけなのか〜乖離するサイバーとフィジカル〜

立て続けに、川崎市登戸と東京・練馬で無職の中高年者が絡む衝撃的な事件が発生した。「引きこもり」と「8050問題」をセットにした論議が喧しいが、練馬事件のもう一つの側面は〈サイバーとフィジカル〉、つまりサイバーの世界に生きている息子、フィジカル…

岩島「親子プログラミング教室」で考えたこと 実社会に等式で結ぶ「正解」はないんだよね

4月2日午後2時から、群馬県東吾妻町岩島の東吾妻町地域振興センターで、「親子プログラミング教室」が開かれた。来年4月から小学校で「プログラミング教育」が必修になるとあって、父兄や教員も関心を寄せている。講師・高橋正視氏が作った「数消しゲー…

データ駆動型アプリの基盤となって活用領域を広げるブロックチェーン

ブロックチェーン(Blockchain)は仮想通貨(暗号資産)とワンセットで脚光を浴びた。そのせいもあって仮想通貨の熱狂が沈静化すると、ブロックチェーンへの関心も薄くなった──と思っていたが、この技術のポテンシャルはそんな程度ではないようだ。ここにき…

平成、終われません! 改元で「ひとりシステム担当者」が見る地獄 「IT担当は傍流」の認識を改めよ

今回は行政機関(地方自治体)に焦点を絞りました。タイトルは「ひとり情シス」にしたかったのですが、編集部は「一般の方には分かりにくい」と判断したようです。 改元に伴う企業等の情報システム改修等への対応状況に関するアンケートの集計結果(経済産業…

デジタルと印鑑・印章は共存できるか 「QRコードのハンコ」で考えたこと

「自治体DX推進会議」が開かれたのは今年1月18日。話というのは、そのエンディングで示された「自治体DX行動プラン」ではなく、QRコードを使った角印と、行政手続きからハンコをなくすことについてである。実際に作ってみて思ったのは、QRコード…

もうハンコは必要なくなる? 霞が関「デジタル化改革」の現実味

久しぶりに寄稿しました。ネットの世界で本人確認の手段は、IDとパスワードが一般的。空港や銀行、コンビニなどでは生体認証も利用され、エンボス/磁気/ICカードがあと10年もしたら終焉を迎えるなかで、いつまで行政手続きにハンコが残るのでしょう。 ハン…

経産省が「自治体DX行動プラン」 当たり前ができていない現実

1月16〜18日に「DX Days2019」開催 1月16~18の3日間、東京都内で「DX Days 2019」というイベントが開かれた。初日は千代田区永田町で「Govtech Conference2019」、2日目は霞が関・経済産業省で「DX寺子屋」、最終日は港区青山で「自治体DX推進会議」とい…

IIJがクラウド型管理ツールを無償にする理由 「ねらいはIoTの裾野拡大」と言うが

年が明けて発表者と再会したのも何かの縁 1か月も経って「遅れ馳せながら」の記事を書くのは、年が明けた1月18日、同社MVNO事業部のプレス向け新年会に顔を出した。その会場で、12月14日の勉強会でレクチャーをした猪俣亮氏(ネットワーク本部IoT基盤開発…

地域・市民目線の共創教育 清瀬第三小学校サタデースクールに行ってきた

1月19日、筆者が自宅を出たときには明けの明星が輝いていた。話せば長い話になるので経緯は割愛するとして、目が不自由な高橋正視氏と江戸川橋駅(有楽町線)で落ち合ったのは7時半ごろ。有楽町線〜西武線で清瀬駅を降りると、清瀬第三小PTA会長・柿添信作…

スタートした「ビットバレー第2章」 東京・渋谷が目指すITフロンティアを実現するには

【月刊THEMIS2018年11月号】に寄稿した記事です。たまたま発刊日が渋谷ハロウィン騒動と、年末にGMOインターネットの350億円特損計上の公表が重なってしまいました。 THEMISさんから転載の了解をいただけたので。 THEMISのURLはこちら➡︎ http://www.e-themis…

「国は法定半分以下の1.24%」は論外だがAI/RPA時代に障害者雇用は維持できるか

改まらない消極姿勢は批判必至 今年6月1日現在の国の機関における障害者雇用率は1.24%で、法定2.5%の半分以下だったことが分かった。昨年6月の時点では1.17%だったから、0.05%の微増にとどまっている。また47都道府県は2.44%、1,724市区町村は2.38%で…

行政手続きから紙とハンコを撤廃できるか(2) 年10万件以上の441手続きに照準

電子政府がうまく進まない理由 行政機関には動機がない デジタル技術で社会・経済を根っこから変革していかなければ、労働生産性は向上しないし「一億総活躍」も「働き方改革」は掛け声で終わる。20世紀型のヒエラルキーとルール、プロセスに縛られた現状を…

行政手続きから紙とハンコを撤廃できるか(1) IT担当大臣の顔がみえるようになるかな?

2017年12月の「基本方針」がスタートライン 首相官邸が新指針 12月19日、首相官邸が「デジタル時代の新たなIT政策の方向性について」と題した指針を発表した。IT系メディアには「デジタルトランスフォーメーション」の文字が踊り(筆者もその一翼を担ってい…

ひょんなことで「メガ・プラットフォーマー恐るべし」を知る

Webサイトにログインするとき、「私はロボットではありません」が表示され、その左側にチェックを入れると、「○○のタイルをすべて選択してください」と表示されることがある。グーグルが提供している「reCAPTCHA(リキャプチャ)」と呼ばれる認…

【現代ビジネス】外国人労働者を頼り、低賃金・低成長に陥った「IT下請け」の誤算 日本人がベトナムの労働者と競う時代

日本のIT「周回遅れ」の根源は何か? 安倍政権が、今臨時国会で出入国管理法(入管法)の改定案成立を急いでいる。 この改定案では、「相当程度の知識または経験」を有することが条件となる「特定技能1号」(在留期限は通算5年)と、「熟練した技能」が必要…

【日産自動車】12年がかりで追求したグローバルIT戦略が生むビジネス価値

2016年12月、IT Leadears に掲載したインタビュー記事です。 話題なので。 日産自動車が2兆円もの負債を抱え経営危機に陥ったのは1998年。そのとき構築されたルノー=日産アライアンスが世界で販売した台数は、直近の2015年1~12月に853万台。まさに「V字」…

確定申告の奇妙な案内に思う…国税庁はマイナンバーカードを見限ったか IDとパスワードでOKになるらしい

記事が載りました。 マイナンバーカードとの「決別宣言」? つい先日、税務署からわが家に封書が届いた。開封すると、中に入っていたのは、 〈国税庁ホームページ「確定申告等作成コーナー」で確定申告書を作成されている皆様へ 税務署でIDとパスワードを取得…

時速500kmの試乗会に行ってきた リニア、3Dプリンター、VRに見る「ワープ」の時代

運良く抽選に当たったので、今年8月の末、超電導リニア新幹線の試乗に行ってきた。実験線を18,4kmから42.8kmに延伸し、実用型車両「L0」で最高時速500kmを達成してから5年目。試乗とはいえ1人2000円の「搭乗料」が要る。 住所でいえば山梨県都留市の小山…

「小学校のプログラミング教育」が変なことにならないように

「2020年」と聞いて、すぐ思い浮かぶのは東京オリパラ(オリンピック・パラリンピック)だろうか。エンブレムに始まって、国立競技場、贈賄疑惑、予算規模、ボート会場、築地市場、ボランティアのユニフォーム……とあれだけ話題になったので、記憶に残ってい…

《2025年の崖》があぶり出すのは「適正な経営と投資」の問題

既存システムの棚卸しとデータの正規化 9月9日付で掲載した「経産省「DXレポート」のねらい 《2025年の崖》問題で受託型ITベンダーは再生できるか」で既報のように、経済産業省が「DXレポート~ITシステム《2025年の崖》の克服とDXの本格的な展開~」を発表…

【現代ビジネス】「サマータイム? 2000年問題のときと同じでしょ」は大間違い あの頃みたいな、のどかな時代じゃない

「熱」は冷めつつあるが… 自民党総裁選の陰で、2019年からのサマータイム(夏時間)導入の検討が進んでいる。東京オリンピック/パラリンピック(オリパラ)の省エネと暑さ対策を目的に、2019・2020年の2年に限って、6月から8月末までの3か月間、時計の針を2…

経産省「DXレポート」のねらい 《2025年の崖》問題で受託型ITベンダーは再生できるか

9月7日午後3時から、経産省本館7階会議室でIT記者会向けブリーフィングが行われた 9月7日、経済産業省が「DXレポート~ITシステム《2025年の崖》の克服とDXの本格的な展開~」を発表した。今年5月から8月まで、計4回開催した「デジタルトランスフーメー…

理数系人材をIT領域に誘導するには何が必要か 経産・文科省が8日に第1回意見交換会

経済産業省と文部科学省が理数系人材を先端IT分野の研究開発に誘導する方策を検討する。8月8日に第1会会合が開かれる「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会」を通じて、教育機関における理数系教育の実情や産業界が希望する人材像とのギャップ、産…

「電子政府」なのに書類添付が必要な行政手続きが48億件もあるって知ってましたか(1)

ネット処理は手続きの13%、件数の約6割 内閣官房IT総合戦略室と総務省が「行政手続等の棚卸結果」を公表したのは今年3月末だった。ひと月半以上前のことなので、我ながら「遅きに失した」の感は否めない。また、調査統計の紹介が本稿の半分以上を占めるの…

経産省、産業のDX加速に向けレガシー度の見える化と準備金制度など検討へ

経済産業省のIT政策は、昨年6月の組織再編を契機に、第4次産業革命に向けて舵を切ったと言われる。IoT投資税制や特区型サンドボックス制度(自動運転やドローンなどの実用化実験について特定地区で規制を緩和する制度)などがスタートしているが、産業のデ…

エンジニアが殺到!経産省が極秘にはじめた「電子政府計画」の本気度

経済産業省が、情報産業を所管する商務情報政策局情報プロジェクト室に、新たな部署を設置するという情報をキャッチした。その名も「デジタル・トランスフォーメーションオフィス(以下DXオフィス)」。 英語での表記は「Digital Transformation」だから「DT…

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